2011年12月27日火曜日

111227 重箱

年末が近づき、少しづつ生活習慣が変わる様子が目につきます。

近年は元日から営業している店は珍しくありません。飲食店も食料品店もレジャー施設も休みなく営業する店が増えました。正月ぐらいはのんびりととはいかない業種と人が増えているということでもあります。

私が幼少の頃は、正月三が日に営業している店はなかったため、年末には祖母と母がお正月に食べるおせち料理をたくさん仕込んでいたのもです。そのおせち料理が納まるのは輪島塗の重箱でした。

木と漆で仕上げられた重箱は保湿、保温性、抗菌性などの効果があるため、お正月の数日間、保存と盛り付け両方の役割を果たすに便利な什器だったのでしょうね。そして、漆黒のベーシックな色彩に沈金、蒔絵などの加飾を施すとお正月らしい豪華なテーブルウェアになります。和にも洋にもマッチする素敵なうつわです。

そんな輪島塗の重箱を思い出す時節です。

今年も輪島塗の重箱を引っ張り出して使うことにします。

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